http://sun.qee.jp/mtech/modules/xfsection/article.php?articleid=81
TXOP
http://www.se.hiroshima-u.ac.jp/Thesis/2005/yamane/abstract.html
IEEE802.11eにおける効率的なTXOP割り当て手法の研究
by 山根_正裕
近年のネットワーク技術の進歩に伴って,無線環境におけるマルチメディアサービスの利用が急速な広がりを見せている.通信の双方向性や高いリアルタイム性が求められるマルチメディア通信では,ビデオやオーディオなどの個々の通信フローに対して,通信品質(QoS)を適切に保証することが重要となる.無線LAN上でマルチメディア通信を実現するための技術標準として知られるIEEE802.11eでは,保証すべきQoSとしてパケットの遅延時間に着目し,無線LAN上で遅延時間を保証するための具体的な方法が規定されている.その中でもHCF(Hybrid Coordination Function)と呼ばれる方式では,それぞれのフローで要求される最も厳しい遅延時間を時間間隔とする通信機会(TXOP)を各フローに対して割り当てることで,遅延時間の保証と効率のよいスケジューリングとを実現している.しかしHCFでは,すべてのフローに対して同一時間間隔でTXOPが割り当てられるため,要求される遅延時間が長いフローに対しては,多くの無駄な割り当てがなされることになる.そこで本研究では, HCFにおける上記の問題を解決するため,各フローの割り当て時間間隔を,そのフローが必要とする遅延時間によって個別に定めることのできる新しい制御方式の提案をおこなう.具体的には提案手法では,割り当てられるTXOPの間で競合が起こりにくいような「時間間隔の候補」をあらかじめ複数用意しておき,各フローで求められる遅延時間の厳しさに応じて,時間間隔を適宜選択するという方法をとる. %提案手法の効果は,ネットワークシミュレータ(ns-2)を用いて実験的に評価される.提案手法の効果は,シミュレーションによって実験的に評価される.実験の結果,各フローの遅延時間に応じた割り当て時間間隔を与えることで,受け入れ可能なフロー数がHCCAに比べて最大4でフロー(約130\%)増加することがあきらかとなった.
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